ヒバクシャ国際署名推進講演会が開催されました。
2019年04月15日
ヒバクシャ国際署名推進講演会
「記者からみた~核兵器なき世界の実現~」を開催!
2019年4月14日(日)プラバホール2F大会議室にて、島根県生協連も参画する「ヒバクシャ国際署名をすすめる島根県民の会(準備会))主催で開催され53名が参加しました。
オープニングにうたごえサークルによる「青い空は」を皆で合唱しました。
呼びかけ人代表 岡崎由美子氏(弁護士)は、核兵器廃絶にむけて、また、ご自身の経験をふまえ、憲法前文に託された平和な世界の実現のためにも署名をさらに進める必要があると挨拶をされました。
講師は中国新聞平和メディアセンター金崎由美記者です。
講演の冒頭、中国新聞社が平和の問題、核の問題を積極的に取り上げる理由を話されました。 中国新聞本社も被爆し、社員の多くが亡くなったそうです。被爆の惨状を直接目にした者として、核兵器の非人道性、平和を希求し発信し続ける責任があると言います。その姿勢の表れとして、平和の取り組み、被爆の実相、ヒバクシャの想いなどの記事を無料でインターネット配信しています。さらに、核保有国の人にも読んでもらいたいと英語・ロシア語・中国語・フランス語で閲覧できるようにしていることが紹介されました。つづいて、「核兵器禁止条約(批准国23ヶ国)」をめぐる状況や、核保有国は『使える核兵器』開発を進めていること、核兵器禁止の流れの中、日本の求められている役割について、取材をもとに分かりやすく講演していただきました。
「核兵器禁止条約」は、ICANの活動だけでなく、非核地帯の国々と「ヒバクシャ国際署名」などの市民運動があったからこそ実現したとの解説に会場から大きな頷きが寄せられました。「雲の上にキノコ雲が出ている写真」と「被爆直後の街の写真」を見せ、アメリカの核実験場のあったロスアラモスでの取材では『雲の上から』を感じたといいます。だからこそ、自分たちは『キノコ雲の下』から、核兵器の非人道性を伝えることが大事で、「ヒバクシャ国際署名」の取り組みはとても価値があるとの励ましをいただきました。
講演の後は、3団体(島根県生協連、松江保健生協、新日本婦人の会)の活動報告が行われました。また、会場には、広島基町高校の生徒と被爆者との共同作成による『原爆の絵』も展示され、多くの方が熱心に見ておられました。
島根県内での「ヒバクシャ国際署名」は約29000筆強、島根県知事をはじめ、12首長の署名が集まっていますが、核兵器廃絶にむけて、より多くの方の賛同が必要です。2020年NPT(核不拡散条約)再検討会議まで、あとわずかな時間しかありません。皆さんも「ヒバクシャ国際署名」にご協力願います。